社報紹介
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(菊池次長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(野左根アドバイザー)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(齋藤所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(川島所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(森副所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(荒田副所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(大宮所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(大塚副所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(大野所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(成田担当所長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(戸塚課長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(人見課長)
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋(石丸工務担当課長)
2024年5月号
2023年9月号
マンスリーミツワ2024年1月号より抜粋
― 強く、正しく、美しく ―
維新建設梶@アドバイザー 野佐根 昭彦
維新建設の皆様、ミツワグループ社員の皆様、新玉の年を迎えられ誠におめでとうございます。今年末年始はJR様の特認工事もありませんでしたので一段とリフレッシュできたことと思います。しかしながら1月1日に能登半島地震が発生、時間の経過と共に被災状況が拡大しましたが、実は前年5月にも能登半島沖を震源としたM6.5の地震発生していました。翌日1月2日には羽田空港で航空機同士が衝突・炎上しました。我々の業務に置きかえますと、ソフト面では線路閉鎖手続き時等における確認会話や声かけそしてWチェックの確実な実施、ハード的には停止線のシステム化への改良に当たると考えます。何れにしても尊い人命が失われ多くの方が被災されましたこと、心よりお悔みとお見舞いを申し上げます。
少し昨年を振り返ってみますと、ロシアのウクライナ進行の長期化、中東の武力衝突、台風等による全国各地で記録的大雨土砂災害、B社保険金不正請求、海外経由での凶悪強盗事件、政治資金収支報告書不記載、広島G7サミット開催、新型コロナウイルス感染症の5類への移行、福島第一原発処理水放出が目立ったニュースかと思います。また、WBCでの日本代表の優勝、MLBで大谷選手が日本人初のホームラン王に輝いたことは多くの方が勇気づけられたことではないでしょうか。
ここで建設業界など関連業界の動向や現状にふれますと、働き方改革関連法案が5年間の猶予期間を終え本年4月より本実施となります。国の施策の大きな柱は「働き方改革」、「生産性向上」、「良質な建設サービスの提供」、「地域力の強化」となっています。鉄道業界ではJR東日本様では既に策定されていました「メンテナンス2027」、「MOT2023」のほか、「グループ安全計画2028」を策定され、「本質をふまえ、想定外も想像して安全を先取る」をテーマとして掲げられており、想定外の事態や過去の事態を超える事態を想定して安全を先取ることに挑戦し安全を高め、究極の安全を追求して行かれます。参考ではありますがバス業界では既に貸し切りバスの運転手不足解消を目的に、貸し切りバス料金を大幅にUPし給与ほか労働条件の向上を図られています。これは各業界に共通することとなりますが、今後、一層の少子高齢化の進展により我が国の総人口が大きく減少すると共に、働き手の高齢化が進み多くの方が引退するとみられ、中長期的な担い手の確保が必須ではないでしょうか。
次に弊社における状況となりますが、昨年、純然たる技術力不足による作業遅延、保安体制違反等に係る重大事象は発生しておらず、僅かながら確実に安全のレベルアップがなされた証ではないでしょうか。これはJR東日本様、ユニオン建設様、河本工業様をはじめ、関係各所様のご指導と社員みなさんの努力の成果であります。しかし社内会議で報告議論しました、安全パトロールでは器具を持った線路横断、LED作業におけるOKカード取り扱い、線路立入、軌陸バックホーのレール直下使用での高さ制限等の確認、跡確認及び限界確認時の各役割者の配置に関して、本来あるべき姿でなかった点がありましたこと及び、交通事故が多かったことは反省と注意が必要ですので、各事業所で策定した対策を含め確実に実施して参りましょう。
さて、今年の目標等となりますが、1月6日の新年賀詞交歓会において庄田社長から今年の経営方針、「強く、正しく、美しく」が発表されました。これを受け各事業所で目標設定、それらを踏まえ全員が自分の目標を持ち取組むことが組織の姿でもありますが、やはり第1番目は安全です。JR東日本様、ユニオン建設様のトッププライオリーである「安全」、ユニオン建設様の安全合言葉である「安全はすべてに優先する」、「定められたことを正しく行う」が大前提となります。また、労安法、労基法、安衛則、建設業法など国の法律は当然ながら、JR東日本大宮支社様の触車事故防止手引、ユニオン建設様の安全マネジメント及び、安全の3本柱+2(特に主要3ルール)の遵守が重要であることは言うまでもありません。
次に今年の私の目標となります。
?会社全体の売上と営業収入は発注者様、元請様の状況により不透明な所はありますが、経費
節減として身近な事からとなりますが、余分な経費を発生させないこと、必要最低限の事務
用品他の購入、不必要な蛍光灯のこまめな消灯、保安3点セット整合性確認の様式出力時(1
週間分出力で30枚〜80枚)におけるコピー用紙の裏側使用を継続する。
?プロジェクト大規模工事のパトロールの実施と気づきの共有化を行い、安全と施工のレベル
アップを図る。
?安全パトロールの強化として小山事業所、宇都宮事業所に留まらず他事業所も実施し、推奨
点と改善点及び本来あるべきルールの共有化を行い安全のレベルアップを図る。
?安全パトロール時にA点呼で電子黒板活用状況を確認すると共に活用を推奨し促す。
?安全パトロール、保安3点セット整合性確認の集約結果を社内会議での共有を行う。
?保安3点セット整合性確認を継続して行い、修正が必要な内容を先取りし関係者に進言し、
現場に行く前から事故が起きている状態を防止する。また、2023年の整合性確認タイミン
グは承諾前、打合せ前状態が60%以上であっが、その後、承諾済となった状態で整合性の
再確認を行う。
? 一昨年12月から導入されたメープルでの保安打合せ票、跡確認記録表等作製に伴い、保安
打合せ票の作業場所、作業内容、線路閉鎖間合等の入力行数などについて、システム改修で
きるかユニオン建設様やJR様と意見交換し、可能な点の改修を試みる。
?計画段階でリスクとその具体的対策を正しく進言できる社員拡大と育成を図り、現場で施工
計画書や保安打合票の内容と相違があった場合、仕切り直しや中止判断と進言ができ、ルー
ル逸脱を見かけたら直ちに声の出せる社員の拡大と育成を図る。
?小山事業所及び宇都宮事業所管内、東北線、水戸線、両毛線、日光線、烏山線の気掛かり箇
所、危険個所の抽出を継続して行い、状況により関係するユニオン建設出張所様、JR保線
技術センター様に進言する。昨年は1踏切で3回の護輪ラバーずれによる隙間(目測150mm)、
締結装置弛緩による踏切プラパン浮き上がり、コンクリート敷踏切のブロック間隙間(目測
50mm)について危険な状態を認めたため、関係するユニオン建設出張所様、またはJR保線技
術センター様に進言し、関係個所で即修を実施されました。今年も仕事をさせて頂いている
エリアの安全安定輸送、お客様や沿線住民の方にご迷惑にならない線路づくりや沿線環境づ
くりに貢献しつつ、会社の信頼向上に努める。
?昨年、国連事務総長が発地球温暖化時代から地球沸騰の時代と言及されましたが、夏季に
における熱中症予防対策の実施状況を安全パトロール等で確認すると共に注意喚起を行い、
状況により現場を引き揚げさせることを継続する。
?若手社員、新入社員への技術継承を目的として安全をはじめとした資料を社内会議等に提出
し社員教育に貢献する。また、危険と感じたら列車を止める、列車防護を行う意識と方法の
醸成に貢献する。
?各事業所の従業員会議に多く出席しコミュニケーションを図る。
?JR東日本様、ユニオン建設様にご迷惑になる事のないよう、業務内容や関係映像等のSNS流
失をさせないよう社内会議、朝礼時に周知を行い。また、ユニオン建設様より借用している
パソコンのパスワード等は第三者が知徳できないよう管理方法を指導する。
現在は世の中の動向がコロナ禍以前に近づきつつも、コロナ禍で変わってしまったライフスタイル、働き方の多様化が元に戻ることに考え難く、社会情勢は厳しい状況が続くことが予想されます。弊社を取巻く環境は前述した少子高齢化、物価高騰等を含め不透明な状況下といえますが、このような状況だからこそ社会のインフラを担っているという自信と誇りを持って、事故、輸送障害を起こし発注者様、元請者様、お客様にご迷惑をお掛けしない、仕事を止めないこと、変化する環境に適応することがプロフェッショナルです。将来的は鉄道事業のメンテナンス部門においても更なる機械化、DX化、IT化が進む新しい時代となりますが、会社の発展によっては海外インフラも一考察かと思います。
皆様とご家族の幸せと一層の維新建設の発展のため、一歩先を見据え足元を見つめつつ邁進してまいりましょう。